第1章 側弯症の現状

1、側弯症とは?

■側弯症とは

脊柱が側方へ歪み、そのうえ、ねじれも加わる病気とされています。

※側弯症は、脊柱の弯曲や回旋のことだけを考える方が多いのですが、脊柱の歪みは連動して全身に派生します。

 

側弯症は、脊柱が弯曲や回旋した状態で、腰痛や神経痛、脊柱管狭窄や圧迫骨折などの問題にも繋がる

 

■側弯症の種類

1. 機能性側弯(一時的に弯曲した状態)

何らかの原因により一時的に生じた側弯です。

※日常生活の動作でも、必要に合わせて背骨が弯曲し形を変えることで、様々な態勢を作ることができます。機能性側弯は、日常的に必要に合わせて作っています。

 

2.構築性側弯症

 脊椎が側弯やねじれ(回旋)した状態で固まって、簡単にまっすぐに戻らなくなった状態です。

※慢性化すれば簡単には戻しにくいのは、側弯症に限らず猫背や円背と同じで、自己努力での改善が難しくなります。

 

■突発性側弯症

特発性とは、原因がわからないことを意味して、側弯症のうち80-85%を占めると言われています。
年齢による分類
①乳幼児期側弯症:3歳以下で発症し、男児に多い
②学童期側弯症:4~9歳に発症し、進行する例が多く見られる
③思春期側弯症:10歳以降に発症し、女子に多い

※身長が伸びる成長期に起こりやすいと考えられます。体を十分に支える筋肉が追いつかないことが想像できます。

 

 

2、突発性側弯症の予防と治療

■早期発見の必要性

脊柱側弯症は、早期に発見して適切な治療や経過観察を行うことで重症化を予防できるとされていて、学校の健康診断として検診の実施が義務付けられています。
しかし、早期発見しても、軽度の内は定期的なレントゲン検査をして進行度合いをチェックするだけの経過観察で、積極的な進行予防対策は行われていないのが通常です。

成長期に突発性側弯症を発症するケースが増え、学校では早期発見のため側弯症の検診が行われている

■側弯症の治療

側弯症専門の整形外科の治療は、下の1.2.3の通りです。弯曲(コブ角)の進行度合いで、治療法が判断されます。

 

1、経過観察(側弯症が25°未満の軽いカーブ)

レントゲン検査を定期的に行い、進行度合いをチェックします。

 

2、装具治療(側弯が20°~45°程度の中等度)

進行を防ぐために、成長期の身長の伸びる時期を側弯症コルセットで骨盤から胴回りを固定する治療法です。

※コルセット装着のみで、側弯症が良くなることはありません。

 

3、手術治療

医療では、高度の側弯症を矯正し進行を防止できる唯一の方法とされています。

部分的や全体的になど、脊椎に金属を固定して弯曲を矯正する手術です。

※側弯症手術は、手術をすれば全て解決する訳ではありません。術後は、急に真っ直ぐになった背骨に、筋肉が追いつくまで辛い期間があること、手術した部分が上手く保たれるような筋肉維持の努力が必要です。上手く保てない場合などは、たびたび折れて再手術する可能性などリスクも考えましょう。

 

 

■運動療法

〈病院のリハビリテーション〉

病院のリハビリテーション理学療法の歴史では、ボバース法が基本になっています。ボバース法では、生活に戻れれば歪みを矯正する必要はない考えのもとに発展してきました。そして、医療は痛みを取り除いてあげることを使命としています。現状の痛みを感じている部分で痛みが治まれば、他に歪みを作っても必要な選択とされています。
しかし、側弯症の側方への歪みは、体の左右のあちこちに痛みや張りを起こします。ボバース法の考え方では、側弯症で起こる不調をなおすことはできません。

 

〈側弯症運動療法〉

日本ではまだ、保険適応で運動療法は行われていません。

ドイツ生まれのシュロス法も、日本ではまだ保険適応ではありません。

第2章 側弯症もなおす姿勢改善メソッド考案

1、側弯症研究の始まり

■側弯症をなおしたい切実な思い

トレーナーの娘が重度側弯症で、娘が16歳の時に、全身の回旋と酷い筋力低下から寝たきりも考える状態になりました。その状態から運動での改善を試み始めました。

 

重度側弯症の選択肢は、日本初の側弯症をなおす運動療法考案に至った肢体不自由児の娘と母の闘病記

書籍「重度側弯症の選択肢-娘と私の闘病記」清風堂書店

 

■重度側弯症の娘に起こったこと

1、成長期に経過観察をするもどんどん進行

2、側弯症コルセットを着用してもどんどん進行

3、体幹の筋力低下で内臓機能が低下、免疫力が低下し頻繁に通院や入院

4、運動効果が得られない体になり、頑張っても、かえって歪み回旋が進行

5、寝たきりになる一歩手前だと覚悟する

6、重度すぎてコルセットを止めて、手術も諦める

7、治療を諦めて、筋肉を付ける方法を考え始め

 

 

2、側弯症の常識を捨ててみた

■骨格と筋肉の関係 

側弯症改善のために筋肉を付けたいと考え始め、改めて骨格と筋肉の関係を考えました。
骨格は筋肉がバランス良く支えているからこそ、骨と骨がバラバラでなく位置関係を保っています。側弯症は、脊柱の歪みからこの筋肉バランスが崩れ始め、ある時期から進行が進みやすくなることが考えられます。

 

〈進行が進みやすくなる流れ〉
脊柱が歪む→筋肉バランスが悪化→更に脊柱を歪める→更に筋肉バランスが崩れる という悪循環で歪みの進行が加速し始めます。


■骨格の歪みに筋肉の習慣が積み重なる

側弯症に限らず、悪い姿勢で「日常動作を繰り返す」「運動する」ときに、悪い姿勢のままで動く、筋肉の流れが強固になっていきます。
歪んだ筋肉の流れ(習慣)ができることで、脊柱の歪みで思うように動けないのと、本人の意識に反して筋肉の流れに従わざる得なくなっていくことが考えられます。

そう気付いた時に、「病気じゃない」と考えた方が、娘に起こったことがいろいろ納得できて腑に落ちました。

 

第3章 側弯症は病気じゃない

1、悪化した姿勢の一つと考えてみた

■運動療法で側弯症をなおす可能性

〈側弯症改善の課題〉

1、脊柱の歪みと筋肉の流れを矯正する運動が難しい

2、進行を止めることが難しい

1と2の課題が難しくても、逆に、これをクリアできれば側弯症を運動でなおせる可能性が生まれます。側弯症を、猫背などと同じ姿勢が悪くなった状態と考えると、側弯症は病気でなくなおせる可能性が広がるのではと考えました。

 

側弯症の改善が特別難しいのはなぜか?方法を探すため、掘り下げて考えることにしました。

 

 

2、側弯症をなおすのが難しいのはなぜか?

■純粋な猫背や円背姿勢との違い 

通常動作としても、脊柱の側方への弯曲は、一定の可動域があります。しかし、側弯症のように脊柱が弯曲したままの状態で長く固まると、凝りや張りが起こるのは、猫背や円背でもそういった症状が起こるのと一緒です。
側弯症が進行することで、自然な動作で作る範囲を超え脊柱が側方に歪むと、神経に触ることも普通に考えられます。
猫背や円背のように、体の前後方向で弯曲するのに比べて、側弯症の側方への歪みは、本来左右対称な骨格の位置関係を乱し、肋骨や肩甲骨など位置関係を複雑にします。その影響が全身に蛇行や螺旋状に伝わり痛みを起こす場所が複雑になることが考えられます。

 

側弯症の症状は、頭痛、疲労感、肩凝り、腰痛、便秘、膝痛など全身に現れる

 

■重要なのにもろい腰椎の感覚

腰椎は、大腰筋という大腿骨と繋がった斜めに走る大きな筋肉で支えられています。支えられているというよりは、引っ張り上げられているといった方がピッタリです。
骨盤の歪みや傾きが進むと、大腰筋は動きが制限され、腰椎を引き上げる力が弱くなります。腰痛が起こり、動かさないで大事にしているうちに痛みの感覚は治まっても、大腰筋がますます弱くなることも考えられます。
上半身の起点であると同時に、全身を上下に繋ぐ役割のある重要な場所であるのに、骨盤が傾くと正しい可動域で動かすことが難しく、感覚を失いやすく、正しい運動の難しい場所です。

 

側弯症に限らず、姿勢矯正や姿勢維持にも重要な大腰筋は、骨盤の歪みや腰痛などの理由で低下しやすい

 


■機能性側弯が構築性側弯症に変わる

現役スポーツ選手のように脊柱周辺の筋肉が元気な状態だと、トレーニングや試合後にズレや筋肉の不具合を感じ、入念に体をあれこれ動かしてケアをする姿を目にします。
脊柱起立筋群の弱くなった高齢者を思い浮かべると、しゃがんで丸めた背中をしつこく解そうと体をケアするような行動は無くなります。動かしても、本人意識では本来の骨格からズレているのが普通の感覚になってしまっています。

体の中心部で起こる筋力低下は、外見からは分からないまま進みます。脊柱起立筋群の筋力低下自体が、本人の姿勢の感覚も低下させます。
鈍くなることで、機能性側弯が、いつの間にか構築性側弯症(真の側弯症)になるのは、条件が合えば成り得ることです。
そう考えた時に、側弯症についての疑問の全てがスルスルとつながって理解できました。

発症や進行の自覚が難しいのは、猫背や円背など他の姿勢の問題でも同じように、自覚が難しいのと、同じだと考えられます。

 

機能性側弯は、生活や運動の姿勢変換時に常に起こっていて、構築性側弯症にしないメンテが必要

 

3、突発性側弯症の原因について

■突発性側弯症の発症理由  

筋肉の状態

1、脊柱起立筋など背骨を支える筋肉の発達が間に合っていない状態(成長期など)

2、脊柱起立筋など背骨を支える筋肉の筋力低下が進行した状態(高齢者・病気療養後・身体障害など)

3、体幹の筋肉疲労が起きている状態(限度を超えた疲労状態)

4、足、脚の非対称がある状態(下半身に非対称がある)

 

筋肉に与える運動

1、偏った方向に回旋や回転を繰り返す

2、片足に体重をのせた姿勢で長時間作業する

3、片足で強く踏ん張ったり、片腕ばかりで力を使う

4、重いものを片側で長時間支える、抱くなど

5、片側で長時間荷物を持つ、引っ張る

6、片杖で歩く

 

これらの条件は単独では側弯症にならなくても、条件が重なっていれば、一定期間繰り返されたときには、機能性側弯が容易に構築性側弯症に変わる可能性は十分あります。極端に筋肉の状態が悪ければ、1回の強い偏った力でもなる可能性は考えられます。
つまり、突発性側弯症は条件が重なれば、誰でもがなり得ると言えます

 

■突発性側弯症を発症しやすいタイミング

突発性側弯症の発症しやすい時期としてあげられる、乳児期側弯症(0歳~3歳に発症)、学童期側弯症(4歳~10歳に発症)、思春期側弯症(10歳以降に発症)は、いずれも成長期の身長の伸びの大きい時期です。
乳幼児期の側弯症の自然治癒が多いのは、この時期がずり這いや這い這いの時期で、背骨に頭の負荷がかからない状態で脊柱を動かす運動が日常の過ごし方で行われることと、身長が低いことも理由と考えられます。
重たい頭が上にのっていて、急に10センチも身長が伸びる時は脊柱を支える筋肉がすぐには間に合わないこと、重たい頭が長く伸びた場所に位置するだけに、乳児期よりは学童期、思春期の方がリスクの高い時期であるのは普通のことです。

 

■長身痩せ型が側弯症になりやすい理由 

ふくよかでポッチャリして見える、反り腰と猫背の弯曲がある人は、日常生活で作る側方への機能的弯曲の可動域は本来より小さく制限されます。
しかし、突発性側弯症になりやすいと言われる長身痩せ型の人は、脊柱の側方への可動域が他の歪みが少ないがゆえに大きくなります。機能性側弯を元の位置に戻す力が弱くなっていたら、このタイプが、側弯症の発症のリスクを多く持っていることの説明になると思います。

 

長身痩せ型の女子がなりやすいと言われる、突発性側弯症は発症のリスクを知って対策が必要である


■バレエや野球やサッカーも 

身長が急に伸びる脊柱起立筋群が不安定な時に、偏ったひねる回る動きを疲労しもなお繰り返すと、フォームが崩れてきたタイミングで脊柱に歪みやズレが起こることが考えられます。
これは、陶芸のろくろで粘土がしばらく中心を維持したまま回っていたのが、ある程度を過ぎると一気に遠心力に崩れていく様子をイメージしてみると理解しやすいと思います。皮膚で覆われた体の中心部でも、筋肉疲労が溜まった時、脊柱が、遠心力と頭の重さに負けて崩れる反応がでても不思議ではありません。

 

人間の体にも、遠心力や重力がかかり、過度な筋肉疲労のあるフォームの崩れた状態での運動は危険


■高齢者側弯症

成長期の側弯症が、急に身長が伸びることが大きな理由と考えられるのに対し、高齢者の脊柱起立筋群は、年々筋力低下して歪みに対しての感覚が鈍っていくことが考えられます。高齢者の側弯症発症リスクは、中年期からすでに始まっていると考えるべきです。

 

■肢体不自由児の側弯症

肢体不自由児に限らず、生まれる付き障害がある時に、運動能力が弱い場合が多いと思います。娘も肢体不自由児で、歩けるようになっても、本来の歩行能力まで獲得ができていませんでした。

本来の歩行ができるレベルの運動能力がない場合に、足腰の動きが小さくなります。歩いていても、大腰筋の動きが小さく腰椎部分の支える力が育たないことを心得なければ側弯症は防げません。身長が伸びる時期に、脊柱起立筋群が弱くて頭を支えれなくて歪むこと、胸椎から曲がって頭をもたげるなどは、対策をしなければ防げるものではありません。
通常、障害者リハビリでは、体幹強化するようなトレーニングといった考え方はなく、ボバース法のそのままでとにかく歩く経験を補助具を使って行うのが普通です。成長期に考えられる側弯症の予防を、考えられていません。

 

■突発性側弯症を防ぐために

突発性側弯症にならないために(誰でもがなる可能性を考えて)

・現時点での筋肉の状態を理解しておくこと

・オバーワークでフォームが崩れた状態で運動しないこと

・生活や運動で、繰り返す動作で使う筋肉の動きの理解とそれに合わせたケア

 

突発性側弯症を予防するために

・自分の姿勢管理できるだけの、体幹体軸の筋力維持をする

 

 

第4章 側弯症をなおす方法と目指すゴール

1、側弯症をなおすための運動療法

■進行を止めることが最優先

娘が側弯症発症から重度へと進行していく時に、軽度の時より歪みの角度(コブ角)が進行する程、悪化も速くなっていきました。進行するほど、脊柱の歪みと体の非対称が運動を難しくしていきます。
なおす以前に進行することが問題で、進行さえ止められれば、問題の半分を解決したようなものだと思いました。
背骨の歪みに押されて進む下半身の非対称を止めて、土台がこれ以上崩れるのを抑えたら、背骨の歪みと闘う余地が生まれます。

”あるくんボード”は、脚の非対称を進行させないために開発しました。


■筋肉の書き換え(アナトミー・トレインを整える) 

あるくんメソッドの「側弯症をなおす」とは、全身の筋肉の筋膜連結(アナトミー・トレイン)を本来の動きに書き換えることです。
頸椎、胸椎、腰椎の別々に本人が意識して動かせるまでになること、生活で必要な体の使い方で起こる筋肉の偏りが自覚ができ、メンテナンスする力ができることが理想です。

 

アナトミー・トレインの筋膜のつながりで行う、筋膜リリース、ストレッチ、筋トレは効果的である

 

■将来を考えるなら完全を目指せ

「完全を目指せ」なんて、そこまで必要かと思うかもしれません。例えば、突発性側弯症は、成長期の女性に多いと言われています。その時期に固定療法で歪みの進行が抑えられても、女性は子どもを産み育てていくお腹に赤ちゃんがいる時、抱っこやおんぶをする時、偏って重い子を利き手で支えることが日常になることが想定されます。子育て中にあるであろう、偏った負荷にも耐えれるだけ、体幹や足腰がしっかりしている必要があります。
だから、「側弯症をなおす」なら、歪みを目立たなくするだけで終わってはいけないのです。
そして、中途半端になおすより、完全なアナトミー・トレインの筋肉バランスを目指す方が側弯症改善の近道なのです。

 

成長期の側弯症は、ただ歪みを目立たなくするのでなく、健康な脊柱起立筋群を作る運動療法が必要


■脊柱を元気にする運動 

脊柱を元気にする運動として、1番はずり這い、2番は這い這いです。どちらも頭が脊柱にかける負荷が極めて少ないことが理由です。 ずり這いは、 床に腹を沿わせて動くので反り腰になる心配もありません。

”かなめボード”は、ずり這いで得られる脊柱の動きを、頭の負荷が乗った状態で強化できる必要性を考えて開発しました。

 

背骨を元気にする運動で、一番好ましのはずり這いで、骨盤の前傾や後傾を作らないためにも良い


■歪みの自覚の先に自己ケアする力 

脊柱起立筋群の筋肉が、正常に働くよう育てる必要性を考える“あるくんメソッド(日本発の姿勢改善メソッド)”では、正しい筋肉が育つ過程で歪みの自覚や不快を感じる時期があります。
歪みを自覚する力は、正しい筋肉が育ってきた証拠で、正常に支える筋肉があるからこそ歪みの存在に気付きます。その時期をいかに速やかに通過するかが重要と考えています。
突発性側弯症では、よく発症や進行に気付けない人がいますが、体軸部分の筋力不足で歪みに対する感覚が低下している可能性を考えればそれも納得のいくことです。


■弯曲は全身に派生する 

側弯症は、背骨の問題と考えられていますが、背骨の弯曲の影響は全身に派生します。
全身の筋肉は筋膜でつながっています。一部の歪みで筋膜が引っ張られれば、その影響は少なからず全身に及びます。
脚長差は目立てなくても起きていると考えるべきです。早期になおせたら、それほど脚の非対称は問題にならないかもしれませんが、歪みの影響は下にある下半身に蓄積されていきます。

 

■下半身で起こる問題

・骨盤の歪み、股関節の圧迫

・片側の膝の圧迫

・片側の足の圧迫

・左右の足の向きの違い

・足裏の負荷の偏り  

・脚の左右で、筋肉の質に違いが出る


■再発する可能性 

猫背の人が、一度なおってもまたなる可能性があるように、生活習慣や筋肉の習慣が1度ついていると考えれば側弯症も何度なってもおかしくないと考えられます。
弱い部分が残ることで側弯の再発が考えられるため、再発を防ぐためには、健康で元気な脊柱起立筋とそれを支える安定した下半身を目指す必要があります。

 

■客観性なしになおせない

「側弯症は自分でなおせる」と、謳っている書籍や動画を目にします。ごくごく軽度ならなおることもあり得ると思います。
しかし、わずかな角度の進行で難しくなり、自己判断ではどこをどう動かしているのか分からず、歪んだカタチのまま運動を繰り返し悪化させてしまう可能性も大きくなります。
客観性なしには、改善が難しい姿勢であると考えた方がいいと思います。